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過去の航空会社別事故・事件2【UPS航空】

time 2019/01/11

過去の航空会社別事故・事件2【UPS航空】
このシリーズでは過去に起こってしまった航空関係の事故や事件を航空会社別で紹介していきます。今回は【UPS航空】編です。
※けして特定の企業や個人、機関等を批判する意図はありません。

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UPS航空

アメリカ ユナイテッド・パーセル・サービスの航空部門。世界有数の国際貨物航空会社です。
公式ホームページはこちら→UPS
フォートラベルでの皆の評価・クチコミはこちら→貨物専門のため無し

過去の事故・事件

年代順です。

UPS航空6便墜落事故

  • 日付:2010年9月3日
  • 場所:アラブ首長国連邦 ドバイ国際空港近郊
  • 死者:2人(全員)
  • 生存者:0
  • 原因:貨物室での火災
  • 機体:ボーイング 747 機体詳細→wiki 747

ケルンに向けてドバイ国際空港を離陸した22分後、貨物室で火災が発生。ドバイに引き返すことにし緊急事態宣言を行った。クルーは鎮火するためにチェックリストに従いメインデッキを減圧、空調を切った。しかし火の勢いはますます激しくなり手動操縦ケーブルを焼損、コックピットが煙で包まれ何も見えなくなった。さらに機長の酸素マスクも壊れ、予備の酸素マスクを取るため席を立ったが戻ることはなく、そこからは副操縦士1人で操縦、交信する事になった。その後煙で計器も見えないため無線の周波数が変更できず管制区域外に出てしまったが、他の管制からレーダー情報を提供してもらい、6便の近くを飛んでいた何機かに中継を頼み情報を伝えると言った方法で対応した。しかしこの方法では情報が遅れて伝わる為うまく空港に誘導することができず通過してしまった。再度空港へ向かうため旋回をしようとしたが針路を誤って設定、さらに地表接近警報がなり異変に気づいた副操縦士がオートパイロットを切り上昇させようとするが反応せず(ここまで自動操縦は機能していたので自動操縦への入力で飛行していた)、そのまま墜落、大破炎上した。

原因はリチウムイオンバッテリーだった。本来危険物なので申請をしなくてはならなかったがこのときは申請されていなかった。リチウムイオン電池は自らだけで燃えることができるので減圧による酸素濃度を薄める方法では鎮火できなかった。機長は有毒ガスで窒息死したものと考えられている。

その後最終報告書で煙感知システムと消火システムの改善の提言・耐火性コンテナの改良要求などが示された。UPSでは独自にフルフェイスタイプの酸素マスクに変更、視界確保のために透明なエアバックが設置された。

最終的に旅客機でのリチウムイオン電池の輸送が禁止された。

UPS航空1354便墜落事故

  • 日付:2013年8月14日
  • 場所:アメリカ アラバマ州 バーミングハム=シャトルズワース国際空港
  • 死者:2人(全員)
  • 生存者:0人
  • 原因:調査中(操縦ミス?)
  • 機体:エアバス A300 機体詳細→wiki A300

バーミングハム=シャトルズワース国際空港の滑走路18に進入中に滑走路1km手前で木に引っかかり斜面に墜落した。上り坂となっている斜面に3回衝突し大破炎上。パイロット2人は死亡した。

国家運輸安全委員会が原因を調査中。

以上です。飛行中の火災ほど怖いものはないですね。

 

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始めましての方は始めまして! りりとまのんと申します。 普段は学生生活を送りつつ今の自分でも何かできることが無いかと思いこのサイトを立ち上げた次第です。 どうぞ気が向いた時にでも見てやって下さい!



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